aotateru

この町がいつのまにか自分の場所になってきている。わたしと、ちょっと風変わりな整体師の夫と、わたしたちのところに降りてきた、とてもとても元気なこどもとの暮らし。どんどん流れていく日々を、風景を、ちょっと待った、と切り取ってここに大切に取っておこう。整体のこと、グルテンフリーのこと、子どもといっしょに見えてくる風景のことなどなど。

長老がくれたクリスマス。

 
わたしは、この集落の人たちがなんだか好きで。
 
引っ越してきたばかりのころ。
 
夫が、家の周りを歩いていると、
はじめて会った人から、
仕事のことより、「趣味はなに?」と聞かれた、
と言って驚いていた。
 
こんな田舎に、
とつぜん遠くから引っ越してきて、
変わった整体院を営んでいるわが家。
 
看板も出さず、
歌や奇声?が外に丸聞こえなこともあるし。
 
なにをやってんだか、って、
さぞかし怪しまれているんじゃないか、
と思うけれど、
 
あたたかく放っておいてくれるご近所さんたち。
 
それでも何人かは、
整体を受けに来てくれたりします。
 
その中のひとり、
穏やかで、ゆっくりと話をする、この集落の長老。
 
大きな集会などで、
議論が荒れてまとまらないときも、
最後は彼の、鶴の一声で、
みんなが静かになる、という。
 
えびはらよしえさんのライブのときも、
「妻と一緒に行きますよ」
と言ってくださった。
が、当日、すーっかり忘れてしまってたそうで、
翌日、CDを買いに来てくれました。
 
今年。
 
今年も、お世話になったみなさんに、
挨拶にいきたいなぁ、と、
今年はとくに、しみじみ思ったので、
信州から届いたりんごをもって、夫と回った。
 
長老のお家へ。
 
「りんごはいいですね。」と言ってくれた後、
 
「おたくの〇〇くんに、これをね、
   持っていこうと思ってましてね。
 
 うちの孫が小さいころは喜んでいましたよ。」
 
と言って、指さしたのが、
庭木にかけられていた、ライト。
クリスマスっぽい、
庭をライトアップする長ーい長ーいやつ。
 
でもそれが、点かないところが多いとか。
 
夫は、沈黙。(そんなの要らない、という顔。)
 
「クリスマスは・・・今日でしょう?」
 
私「えっと・・・クリスマスは昨日ですね。」
 
「これ、後で、お宅に持っていきましょうか?」
 
私「あの、夜、子どもを連れて見に来ますので!」
 
「持っていきますよ。」
 
私「見に来ますのでー!・・・ありがとうございます!」
 
そうして、夜。
 
長老は静かに、わが家にやってきた。
 
コードがからまりまくったライトと、
延長コードのセットを台車に乗せて。
 
まず、コードをとにかくほどくところから。
 
夫はまたしても無言で突っ立っている。
ほとんど手伝いもしない。
 
「これ、明日の朝どうやって片づけるの?」
なんてつぶやいている。
 
一方、子どもは、ただのコードだけでも大興奮。
 
寒空の下、かれこれ30分。
なんとか適当につなげて、ようやく点灯!
 
子「すっげー!!」
 
夫「お??・・・いいじゃん!」
 
私「ほらー!新鮮でいいね。」
 
こうして。
わが家の庭が、ほんのちょっとだけど、
まさかのライトアップ。
 
1日遅れのサンタクロースのように、
長老も満足そうに帰って行かれました。
 
家の中から見ても、いつもと違う雰囲気。
 
今日もクリスマスみたいでいいね。
というと、
 
夫は「長老が今日、って言ったら今日なんだよ!」だって。
 
妹「あっちの商店街でも、まだふつうに
  クリスマスソングがかかってたよ。」
 
だそう。
 
1日くらい、どちでもいいじゃないか。
 
そして、長老の言うことは聞いてみるもんです。
 
このようなのんびりした町で、
のびのびと整体をさせていただいていることに、
あらためて、ありがたいなーと感謝。
 
子どもの幼稚園もあと2日間。
 
その間に、お正月の準備らしいことが
どのくらいできるかなー。
 
できないだろうなー。
 
でも。
 
久しぶりだったご近所さんとも
お話しできたりして、
これもひとつの、わが家のお正月の準備、ということに。
 
年内中くらいは、ライトアップしちゃおかなー。
 

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