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aotateru

この町がいつのまにか自分の場所になってきている。わたしと、ちょっと風変わりな整体師の夫と、わたしたちのところに降りてきた、とてもとても元気なこどもとの暮らし。どんどん流れていく日々を、風景を、ちょっと待った、と切り取ってここに大切に取っておこう。整体のこと、グルテンフリーのこと、子どもといっしょに見える風景のことなどなど。

救われた夜。

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救われた。
この町の人が好き。

夜、いまいち眠れない日が続いて、
なんだか疲れすぎちゃって、...
どうしてもご飯が作れない、
ということにした夜。

まずい。
チビ怪獣が出現してしまった。

日中元気に遊び過ぎて、
夕方眠ってしまい、
さっき起きた、子ども。

寝起きはたいてい、機嫌が悪いと決まっている。
ことが多い。

行けるかな。
いやいや。
今日だけはいやだ。
作れないものは作れないんだ。
ひさしぶりに外食したいんだー。
意地でも出かけてやるー。

なんとか出かけたけれど、
お店の駐車場には着いたけれど、
どんどん激しく泣く、騒ぐ・・・。
うるさい・・・。

適当に注文して、
どうしてもダメだったら、
詰めてもらって帰ろう。

と。
少し落ち着いたかな、というところで、
お店に連れて入った。
ものの。

みんなが見てるテレビを消せだの、
バナナを持ってこいだの。
せっかく出てきたお料理を片付けろ、だの、
隣の人が食べてるあれが欲しいだの。
なにか言っては泣き叫ぶ。

もうダメだ。
うるさ過ぎるし、意味不明すぎ。

夫が外に連れ出そうとしたとき。

「気にしなくて大丈夫ですよ。
 かわいいですよ。」

という声。
隣の席のお母さん。
もうずいぶん大きな娘さん二人と一緒。

「気にしないで。そんなときもあるから、ね。」

そんな声で我に返ったのは、私。

その後も、
なんやかんや騒がしいうちの子に、
あったかい目線を送ってくれる。

それでも、と、
ちょこっと散歩に連れ出してみたりして、

だんだん落ち着いてきた怪獣が、
やーっと人の子の意識を取り戻し、

ごはんを食べ、
おかずを食べ、食べ食べ食べ・・・・
食べ終わるころには、別人。
超ご機嫌。

バイバーイ!タッチ!
なんて、お店の人に言っていやがる。
これだから。

隣の席のお母さんが
食事を終えて、席を立つとき。

「すいませんでした。」

というと、

「いえいえ。
 そんなのも今だけなんだから。 

 うちもそうだったし、みんなそうよ。
 いつもご機嫌ってわけじゃないもんね。

 子どもが手が離れて、
 ちょっと自由になったと思ったら、次は孫ですよ。
 
 今がかわいいから。
 大丈夫ですよ。
 頑張ってね。」

でかい目線だー。
なんという安心感。

いっぱいいっぱいになりそうだった
 わたしたちだけじゃなくて、
周りの空気まで一気にゆるんだ。

「優しい言葉をかけてくださって、
 本当にありがとうございました。」

夫も私も、どれだけ救われたか。

そこまでして外食したのがよくなかったのか。

いや、わたしだってけっこう頑張ってる。
たまには、
わたしがワガママ言う番が来たっていいじゃないか。

いつもだったら、
子どもが寝起きでギャーッとなったとき、
手に負えない場合は、
落ち着くまで平均20分間ほど、
かなり!うるさいけれど、
適当に発散しててもらう。

その後に、しっかり抱っこしてあげたら、
後はケロリとしてるんだから。

そこを今日は、
ちょっとだけ無理して外に出たから、
こんなことにはなったけれど、
こんなあったかい目線に会えた。

いつか私がもっとおばちゃんになったら、
あんなふうに、
頑張ってる若いお母さんたちを、
さりげなく応援できたらいいよな。

今日も。
公園にはたくさんの親子連れ。

その中に、
子どもたちと本気で一緒に鬼ごっこしたりして、
笑っている大人たちがいて。

いい町だな、なんて、
また思った。

子どもって親だけが育ててるんじゃないんだった。

4月からはこの怪獣も幼稚園。

ますますいろんな人たちの、
いろんな形の愛情に触れていくんだろう。

怪獣だけど、
やっぱりかわいくて、
とってもいい子。

わたしも、
いろんな形の愛情に救われて、
すやすや眠る怪獣の寝顔に救われて、

ギリギリでいっぱいいっぱいの今日も、
また終わり。

この町にもいろんな人がいて、
わたしたちだってやや変わっていて、
まあいろんなことがあるけれど、

南国のこの町が日に日に好きになっていく。

まだまだ寒いけど、
春はすぐそこな気配。

 

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